雨の日

雨の日は好きだけれど、通勤に自転車を使えないから、電車に乗らねばならない。朝はいつもよりずっと家を出なければならない。基本的にダイヤは乱れる。電車に乗るにはまず闘わねばならない。他人を気にしている余裕などない。いざ乗ってもまた戦場。今度は自分との。四方を塞がれ、親父の吐息を首筋に感じながら揺られる。後ろの若者の帽子の鍔が揺れるたび背中を刺す。気を抜けばすぐにでも全身を覆いそうな発狂の波で、降りる頃には茫然自失、我先に降りようとする人波にクルクルと回され流される。雨の日は好きだけれど、自転車に乗れない。
9時に帰れたから色々出来るぞ、と料理を作り、ネットで情報収集をして、本を読んで、ちょっとゲームして、シャワーを浴びたら、もう1時を過ぎていた。映画を観るつもりで行動していたはずで、映画を観ることの他に色々出来るぞ、と思ってたのだが、本末転倒。何となく、早く帰れると以前の自分の時間感覚に戻ってしまい、どこか時間は無限にあるような気になってしまう。明日旅に出よう、と思い立ってしまうのを最近は毎日のように恐れなければならいのが悲しい。

>> continue "雨の日"

夜風

2ヶ月振りの連休(記憶では)になったので、溜めてしまった作業を一気に片付けようと思っていたのだが、金曜の午後からの頭痛もそのまま持ち越してしまいあまり、というよりも全く捗らなかった。日曜はほぼ寝て過ごす。頭痛を抑え込もうとバファリンをずっと服用していたが効かず、イヴを飲んでみるとこちらが効く。ただ痛みを抑え込んでいるだけのようで、鈍い違和感は残る。動けるようにはなったことで、夜、新宿駅まで出ると、服の下に入り込んで肌をそっと撫でて行く夜風が心地良く、そのままフラフラと歩き回る。擦れ違う人に疲労感を漂わせている顔は少ない。歩き次いでに先週手に取ったものの買わなかった雑誌をやはり買おうと、南口の紀伊国屋に歩を向けるが閉店時間は疾うに過ぎていた。諦めて駅に向かうが、帰宅したらまた頭痛が再発しそうだと、駅を通りすぎて西口へ向かい、スタバを覗くが席が空いていなくて、マックでコーヒー。そういえば、このコーヒーを先週の秋葉原の事件現場の近くのマックで以前無料で飲んだな、と思い出す。時期は全く違うけれど、あの時起こってもおかしくは無かった。この1週間の犯行予告を見てると生活の殆どを過ごしている渋谷も標的にされていて、犯行予告の殆どは悪戯なのかもしれないけれど、中には本気のものもきっとあると思うとぞっとするけれど、心地良い風に当たりたいんだからどうしようもない。雑然としたマックで1時間程読書をして帰宅。

私だけど

帰宅してみると家電の留守電ボタンが点滅していた。契約関係の書類以外には教えていない番号だからこの電話が鳴ることは殆どない。再生してみると、私だけど...、とお婆さんの声がした。私だけど連絡がありました。私は何も知らないけれど。と。この現実からシナリオを書き始めても良い。こうゆうことが始まりにはなる。それで想像の境界線を越えられるのか。ここが問題。
ゴールデンウィーク前に発症して1週間程苦しめられた腹痛と倦怠感が再発。また暫く続くのかと思うと、それだけでまたお腹が痛くなる。ただ今日漸く夜も空腹感を感じるようになった。
久しぶりにテレビを見たがすぐに消してしまう。つけた時間が悪かったのかもしれないが、それにしてもどのチャンネルにも食指が動かなかった。CM以外も全部広告、みたいな。特にドラマはそんな感じ。

>> continue "私だけど"

おいしい水

土曜の代表戦とEUROで気分が盛り上がってしまい、日曜の朝に新幹線に乗って長野へ帰り、正午過ぎからのフットサルのリーグ戦に参加。東京に来てからは練習は疎かボールにさえ触っていなかったから、身体が自分のものとは思えない程に動けなかったけれど、久しぶりに楽しかった。でも試合自体は惨敗。負けて楽しかった、とは...。
試合後は一度市内に戻り(試合会場は小川村)、疲労感から迷った挙げ句、でも折角だからと飯綱方面へ。疲労感が僅かづつ抜けていく毎に増す空腹感から、ハングリーキャタピラーへ寄ってクラブサンドとコーヒー。東京では殆ど口にしていない生野菜がおいしい。でもそれよりも、東京ではペットボトルを買っている、無料の水がおいしい。こんなに水をうまいと思ったのは初めてかもしれない。フットサルよりもこの水に長野に帰ってきて良かった、と思った。そのまま飯綱リゾート方面へ向かって、少し撮影。雨でも降ってくれればと思っていたが、薄い雲が重なって作る拡散光も綺麗。時折、一重になった雲の向こうに太陽が見える。
山を下ってから、妹のパソコン選びのお供でヤマダ電機。地デジ対応品が欲しいというので売場で見ていて、そこで初めて秋葉原の事件を知る。何時か読んだ小説や漫画にあったような事件だったから、どこか現実感が無い。想像力の欠如だろうか。地デジ付きは高いから、と妹は地デジ無しモデルにするみたい。
夜は実家にて、少しずつ言葉を発するようになった甥と夕飯。未だに最初は怖がられている。夜中の夜泣きと全身に表れた筋肉痛で睡眠は浅い。朝、新幹線に乗り、そのまま渋谷へ出勤。昼飯の弁当はいつも食べているものだけれど、今日はただ殺人的なものとしか思えず、その後、夜になっても食欲が湧かず、リンゴジュースのみを摂る。また味に慣れていくのだろうけれど、出来ればおいしいものを食べたい。

掃除ロボ

急に冷え込んだここ2日間の雨で、もう6月か、と気付く。まだ先週がGWだったような気がしないでもない。先月友人に、1週間は早いけれど1ヶ月は長い、と漏らしたが、5月はまるで無かったかのように過ぎた。ひとつひとつを手繰り寄せれば、勿論そこから様々な記憶が起こされてくるけれど、まぁ何と言うか、それはまたいつか、という感じ。取りあえず、朝のラッシュで押しつぶされて骨が折れてしまってヘロヘロになった傘を買い替えないと。でも、6月だ、と言っている先から、事務所から見える小学校のプールは、緑色から水色に模様を変えて、お掃除ロボットが昼夜問わず静かに水の底を徘徊し始めてる。

>> continue "掃除ロボ"